予算内でこだわりの戸建住宅を!賢く家を建てるコツ

SumaIdeaサポートデスク

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)
2021-08-13更新
予算内でこだわりの戸建住宅を!賢く家を建てるコツ

せっかく家を建てるなら、出来るだけ理想の、こだわりの家を建てたいですよね。でも、当然予算には上限が…という方も多いはず。今回は、そんな方に向けて、「予算内でこだわりの戸建住宅を建てる」ための「賢く家を建てるコツ」をお伝えします。

1.地元工務店や設計事務所(建築家)に相談する

家を建てる際、テレビCMやWEB広告などでよく目にする大手の住宅メーカーの中から選ぶ方が多いのですが、「予算内でできるだけこだわりの家を建てたい」という場合には、地元の工務店や設計事務所(建築家)に相談、依頼した方が良いと思います。

住宅メーカーに依頼しても、実際に家を建てるのは工務店。そのため、地元工務店に払う費用に加え、住宅メーカー利益と広告費や人件費、モデルルームの維持費などの経費が家を建てる費用に上乗せされています。(そうしないと住宅メーカーは赤字で潰れてしまいます)

工務店に直接依頼すると、これらの住宅メーカーの経費、利益分は負担する必要がなくなるため、支払う費用はかなり抑えられます。一方で、大手ならではフォロー体制、安心感、ブランド力などは得られませんので、その点を割り切れる方には、ぜひ工務店に直接依頼することをおすすめします。

また、建築家(設計事務所)に家のプロデュースをお願いするのも良い方法です。「高そう」「個性的なデザインになりそう」など、ハードルが高いイメージもありますが、「予算内でこだわりの家を建てる」にはとても良い選択です。建築家に建築費用の10~15%程度支払う必要があり、工務店に直接依頼するより費用は高くなりますが、その分、この次以降にお伝えする土地のチェック、工務店の選定、相見積、コストコントロール(こだわりたいところに費用をかけ、優先度の低いところは節約する)などを専門家ならではの経験、知識でプロデュースしてくれます。あなたの立場に立って工務店との交渉や工事の監理を請け負ってもらえるので、手抜き工事などのリスクも抑えられます。

工務店も建築家(設計事務所)も小規模あるいは個人で営業しているケースが多く、経験、知識、人柄は千差万別。この先長く付き合うことになるので、しっかり話し合って、信頼できる工務店、建築家を選ぶようにしましょう。

2.土地購入の前に、専門家に現地をチェックしてもらう

先に土地から購入する方がいらっしゃるのですが、土地購入の前に、工務店や建築家など、「家を建てる人」「家を設計する人」を先に探して、候補の土地をチェックしてもらった方が良いです。

家を建てるには、様々な制約があります。良い立地でも、条例や地盤、土地の形などで理想の家が建てられないケースは良くあります。土地を売る不動産屋さんは「土地を売る」のが仕事なのであまり建築に詳しくない方も多く、建物の相談には親身になってもらえません。(もちろん、知識豊富な方もいらっしゃいますが)

両親的な工務店や建築家(設計事務所)であれば、正式な契約前でも、購入候補の土地をチェックして、アドバイスをもらえます。購入してから後悔しても遅いので、家を建てる際にはぜひ、土地の購入前に「住宅建築」の専門家に土地をチェックしてもらいましょう。

3.複数の工務店から見積をもらう(相見積)

何か物を買うとき、同様の商品の中で価格や機能性、デザインを比較してから選ぶ方が多いと思います。購入後に「別の商品の方が安かった」「別の商品の方が高機能だった」などと後悔しても遅いので。家を建てるときも同じです。むしろ、かかる費用の大きさ、今後の生活への影響から、より慎重に選ぶべきといえます。

工務店によって技術力、得意・不得意、工事費用、仕入れの費用などは異なるため、同じ家を建てるにしても費用やリスクが変わってきます。少なくとも2~3社の工務店に相談して、見積をもらって比較するようにしましょう。その工務店が建てた家を実際に見せてもらえると、なお良いと思います。見積は内容が専門的でチェックが難しいですが、総額だけでなく項目ごとに見ていくと比較しやすいかと思います。

なお、建築家に設計やプロデュースを依頼すると、多くの場合、技術力の高い工務店を複数ピックアップして、見積内容を説明してもらえます。専門家の目でチェックするため、より理解しやすく、比べやすいでしょう。(建築家によっては、依頼する工務店を決めている方もいらっしゃいます。契約前に確認しておくと安心です)

4.こだわりたいところに費用をかけ、優先度の低いところは節約する

せっかく家を建てるなら、外観、内装、あれもこれも…こだわりたくなりますが、予算には限りがあり、全てを実現することはできません。住宅メーカーや工務店に何も伝えなければ、予算を一般的に割り振ったプランが提案されます。それはそれで良いのですが、こだわりたいことに優先順位をつけて、費用をかけるところ、節約するところを明確にすると、よりご自身、ご家族にあった、素晴らしい家が建てられます。

建材や住宅設備など家を構成するものは、その品質、グレード、希少性によって価格に大きな差があります。傷つきやすく成長とともにリフォームする可能性のある子ども部屋のフローリングは安価に押さえ、みんなが集まるリビングに費用をかける。システムキッチンのグレードを抑えてバスルームを豪華にする。などなど。ご自身、ご家族の好み、ライフスタイルに合わせて、より大切な空間に予算を回すことを考えてみてください。

このコストコントロールは豊富な経験値、知識が必要となるため、工務店、建築家に相談する際(契約前)に、要望を伝えて意見をもらえると、工務店、建築家選びの一つの判断材料にもなります。

5.「暮らしやすさ」最優先に

家づくりを進めていく間に、いろいろな情報を見て、聞いて、個性的なデザインや最新技術への憧れ、迷いが出てくると思います。そういったときは、その時の感情、感覚で決めずに、この先の生活を想像して「暮らしやすさ」を最優先に検討してください。個性的なデザイン、空間は、そのときは魅力的に見えたり、たまに目にする分には良いのですが、家は毎日、長い時間を過ごす場所。あなたとご家族が、落ち着いた、快適な生活を送れることが大切です。

良い家、良い空間は、人それぞれ。メディアは刹那的な感情に流されず、じっくり、落ち着いて検討してくださいね。

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

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