狭小敷地における木造3階建ての母と子世帯の二世帯住宅である。
各フロアーでの階高を変えて5層のフロアーとして、各階の空間を連続させて一体感のある住宅としている。
茶の間はホールから530mm下がっており、落ち着く空間となる。スチールの丸柱は3階床を支える構造材。 スキップ部分の階段は移動が可能なので好きな場所に置くことができ、ベンチとしても使える。
2階は1室空間であるが、スキップフロアにより視覚的な変化のある空間となった。 東側の階段からは朝の陽光が差し込む。 階段ホール、台所、茶の間と、それぞれが場を形成し、それらがゆるやかにつながっている。
3階の空間のつながりが視覚化され、小さな空間でも家族の気配を感じ、開放感が生まれる。 茶の間越しに外の景色を見ながら食事をすることができる。
造作キッチン。 カウンターはヘアライン仕上げで木製の扉材とも相性がいい。