私達が設計監理致しました建物が完成致しました。
お施主様のご厚意によりオープンハウスをさせて頂く運びとなりましたのでご案内させて頂きます。
「新座の家」
首都圏郊外に建つ、終の住処です。2面道路に接する敷地で、光を潤沢に採りこみ、可能な限りプライバシーを得られるかたちを探しました。ワンルームの平屋をベースとして、どの場所にいても自然への抜けを持ち、眺めという暮らしの喜びがあるように空間を構成しています。2枚の差掛屋根の間のハイサイドライトから陽光を導き、居場所からの眺めの窓は、道に対し奥まって角度を振り、南に正対して庭に視線を誘います。
環境負荷が少ない建築を目指し、パッシブな形はもとより、断熱等級 6.5、Heat20 G2 以上 (UA 値:0.40 /地域 6) の断熱性能を確保し、建材は可能な限り国産材を中心に自然に還るものを選び、地域の繋がりで入手した行き場のない木材を内部の建材 にアップサイクルしました。 庭は「まちとみどりの実験室」と協働して近隣の在来種を種や挿木から育てたものを植え壁面緑化を試み、敷地の既存の大谷石を再利用しています。これからの厳しい気候の中で助け合い共進化していく環境として、この家を将来受け継ぐ子世帯を中心にメンテナンスしていく事を計画しています。
