家づくりは、言葉から始まる
暮らしと家族の関係を整える、
建築家の設計思想。
家づくりのご相談の中で、
私がよくお聞きする質問があります。
「どんな暮らしがしたいですか?」
すると、多くの方が、少し考え込まれます。
間取りやデザイン、
設備の話ならすぐに言葉が出てくる。
けれど、「暮らし」となると、意外と難しい。
それはきっと、
皆さんが真剣に
人生を考えているからだと思います。
暮らしは、間取りよりも「言葉」でできている
住まいの中では、
毎日たくさんの言葉が交わされます。
「おはよう」
「おかえり」
「ありがとう」
「今日はどうだった?」
どれも特別な言葉ではありません。
けれど、
その何気ない一言の積み重ねが、
住まいを安心できる場所に
変えていきます。
どれほど美しい家であっても、
そこで交わされる言葉が荒れていれば、
心は休まりません。
反対に、
大きくなくても、
言葉がやさしく交わされる家には、
自然と穏やかな時間が流れます。
禅の教え「愛語」と、住まいづくり
禅の教えに、
「愛語(あいご)」 という言葉があります。
思いやりのある言葉、
相手の心に寄り添う言葉を
大切にするという教えです。
強い言葉は、
人を動かすことがある。
正しい言葉は、
人を納得させることができる。
でも、
やさしい言葉は・・・・・。
人を守り、関係を育て、
人生を穏やかに整えていきます。
住まいづくりも
同じだと感じています。
建築は、
言葉と感情に影響を与えている
住まいは、
人のふるまいに大きな影響を与えます。
音が反響しすぎる空間では、
自然と声も大きくなる。
視線が常にぶつかる間取りでは、
無意識に気持ちが張りつめる。
反対に、
静かな居場所があり、
少し距離を取れる余白があり、
光と影が穏やかに
整っている住まいでは、
言葉も自然とやわらかく
なっていきます。
建築は、
暮らしの感情を支える土台
なのだと考えています。
「整える豊かさ」
近年、
やまぐち建築設計室に
ご相談に来られる方の多くは、
すでに一定の経験や
安定を手にされています。
だからこそ、
求めているのは
「広さ」や「豪華さ」
だけではありません。
・忙しい日常の中でも、気持ちが戻ってこられる場所
・家族との関係が、無理なく育っていく環境
・頑張らなくても、穏やかでいられる暮らし
それは、
足し算ではなく、整えるという豊かさ
だと考えています。
家族の関係は、
設計で「守る」ことができる
家族関係は、とても繊細です。
どれほど仲の良いご夫婦でも、
仕事や育児、責任が重なれば、
言葉は荒くなりがちです。
だからこそ住まいは、
頑張らなくても関係が壊れにくい環境
である必要があります。
・帰宅後、自然と一息つける場所
・一人になれる、ほんの小さな居場所
・意識しなくても顔を合わせられる、さりげない動線
こうした設計の積み重ねが、
家族の言葉と関係を、
静かに守ってくれます。
やまぐち建築設計室が大切にしていること
私たちは、
ただ建物を設計しているのではありません。
そこで紡がれる
暮らしの時間、言葉、感情の流れを
一緒に考え、形にしています。
どんな朝を迎えたいのか。
どんな気持ちで一日を終えたいのか。
どんな言葉を、家族にかけていきたいのか。
その問いを大切にすることが、
後悔の少ない家づくりにつながると考えています。
言葉から、住まいは始まる
どんな言葉が行き交う家で、
これからの人生を過ごしたいか。
その問いから、
住まいづくりは始まるのだと思います。
やまぐち建築設計室は、
図面の前に、言葉に耳を澄まし、
完成の先にある暮らしを見据えながら、
一棟一棟、丁寧に設計を行っています。
家づくりに迷ったとき、
間取りを見る前に、
少しだけ立ち止まって考えてみてください。
「この家で、どんな言葉を交わして生きていきたいか」
その問いが、
住まいづくりの軸になります。
このブログが、
皆さんの
住まいと暮らしを見直す
小さなきっかけになれば幸いです。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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