【図面の前に、価値観を整える】
間取りで迷わないために、
本当に必要な順序の話・・・・・。
家づくりを考え始めると、
多くの方がまず「間取り」から考えます。
・何畳のリビングにするか
・収納はどれくらい必要か
・キッチンは対面か、アイランドか
・吹き抜けは必要かどうか
けれど私は、
図面を描く前に
必ずお聞きすることがあります。
「どんな暮らしを増やしたいですか?」
家づくりは、
建物を建てる行為ではありません。
人生の時間の使い方を再設計する行為です。
だからこそ、
価値観の整理が何よりも先にあるべきだと
私たちは考えています。
なぜ、夫婦は家づくりで迷うのか
注文住宅の設計相談を
お受けしていると、
必ずと言っていいほど、
こうした言葉を耳にします。
「意見が合わなくて……」
「話し合うと、つい感情的になってしまうんです」
ですが、家族の中での意見対立
そのものが悪いわけではありません。
むしろそれは、
真剣に考えている証です。
問題は、
価値観が整理されないまま
選択に入ってしまうこと。
・土地は利便性を取るか、環境を取るか
・予算は余裕を持つか、理想を優先するか
・間取りは今基準か、将来基準か
・デザインは落ち着きか、明るさか
これらはすべて、
「暮らしの前提」に関わる問題です。
前提が共有されないままでは、
どれだけ話し合っても結論は揺れ続けます。
これがいわゆる
間取り迷子状態です。
家づくりは「生活の器」を整えること
住まいは、ただの箱ではありません。
朝の光の入り方。
帰宅後の動線。
家族との距離感。
静けさの質。
空間は、感情に影響します。
環境心理学では、
動線のストレスや視線の圧迫が
無意識の疲労に
つながることが示されています。
つまり住まいは、
暮らしの質と人間関係に左右する
存在なのです。
だからこそ、
設備や仕様を決める前に、
「どんな時間を過ごしたいか」
を共有することが重要になります。
価値観を整えるための問い
やまぐち建築設計室では、
図面の前に「対話の時間」を設けています。
例えば、こんな問いです。
・新しい住まいで、増やしたい時間は何か
・減らしたいストレスは何か
・平日と休日の過ごし方はどう変えたいか
・家事負担をどう軽くしたいか
・子どもとの距離感をどう保ちたいか
・来客との関係性をどう考えるか
・将来の変化にどう備えるか
・住宅ローン返済で安心できるラインはどこか
正解はありません。
大切なのは、
互いの「理由」を知ること。
理由が見えると、
妥協ではなく調整ができます。
対立は、
理解へと変わります。
家づくりの順序を間違えない
家づくりで後悔が生まれるとき、
多くは順序が逆になっています。
間取りを先に決め、
あとから価値観を合わせようとする。
しかし本来は、
価値観を整え、
その先にプランをカタチにする。
この順序が、
住まいの質を決めます。
100%を目指す必要はありません。
大切なのは、
選ばなかった理由を言葉にできること。
「駅近は選ばなかったが、家族の時間を優先した」
「広さより、家事動線を選んだ」
その納得があれば、
住まいは揺らぎません。
家づくりは、人生を見直す時間
家づくりは、
忙しい日常の中で一度立ち止まり、
本当に大切にしたいものは何かを
見つめ直す機会でもあります。
何を増やし、
何を減らすのか。
住まいは、
その答えを受け止める器です。
やまぐち建築設計室が
大切にしていること・・・・・・
私は、図面を描く前に「対話を設計」します。
光と影。
距離感。
余白。
それらはすべて、
暮らしの哲学と結びついています。
住まいは、
問いを育てる場所であってほしい。
そう願っています。
もし今、
「何から始めればいいのかわからない」
「間取りを考えるほど不安になる」
そう感じているなら、
間取り検討の前に、
少しだけ立ち止まってみてください。
「どんな暮らしを増やしたいか?」
その問いに向き合う時間こそが、
家づくりの本質となります。
住まいは、
建てた瞬間が完成ではありません。
人生とともに、
静かに成熟していくものです。
価値観を整え、
その先にプランをカタチに。
その順序が、
きっとあなたの家づくりを変えます。
やまぐち建築設計室は、
間取り相談の前に
「暮らしの対話」から始めています。
家づくりに迷いを感じている方、
まずは価値観の整理から
始めてみませんか?
家づくり、
少し立ち止まって考えてみたい
そんな方の目に、
そっと届けば幸いです。
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談は
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