暮らしと家の広さのバランスをイメージする事は大切、限られた広さの中で使い勝手の多様性のデザイン。

やまぐち建築設計室

著者:やまぐち建築設計室(建築家・設計事務所/奈良県)
2023-10-18更新
暮らしと家の広さのバランスをイメージする事は大切、限られた広さの中で使い勝手の多様性のデザイン。
限られた空間の中で
心地よく暮らせる住まいにするため、
間取りはとても悩ましいですよね。

ライフスタイルや
子供たちの成長に伴う変化に伴い、
心地よい空間、
適した間取りも変わります。

子供部屋は、
子供が成長して
ある程度の年齢になり
一人暮らしを始めたり
独立されれば不要になるかもしれません。

書斎も、
仕事や趣味の変化により
必要性は変わってくる事もあります。

それぞれを完全な個室にするのではなく、
リビングや寝室の一部を
書斎として活用しておき、
子供が独立した後に
子供部屋を書斎にする、
広めの部屋を間仕切りなどで
子供部屋と書斎に分けるなど、
柔軟に対応できる間取りに
してもよいかもしれません。

各部屋の機能性、
室温や採光など、
個々の部屋の機能性も
考慮に入れておいたほうが良いですよね。

完全個室にすると、
それぞれ温度や明るさを
調整できる一方、
それぞれにエアコンや
照明を設置することになります。

人の移動する経路となる
動線や温熱環境にも関係する
採光(窓やドアの位置)にも
工夫が必要です。

最近よく耳にするかも知れませんが
全館空調の流行り。

全館空調で家全体の
温度管理を行うと、
心地よいと感じる人も居れば
そうではない人も居ます。

実際にとあるハウスメーカー(住宅会社)で
全館空調タイプの家を建てた方が
築浅で(建築後約5年)で
住みづらくなり
維持管理費も大変で
僕のもとへご相談に来られて
設備共に家のリフォームを
施させていただいた方もいます。


自分達の暮らしに照らし合わせて
合う合わないは
絶対に必要な判断ですよ。

少し話しはそれましたが、
全館空調には
無駄も発生します。

土地15坪ですと、
2階建てで延床面積
30坪未という感じが多いかもしれません。

そであれば全館空調、
あるいはそれに近い形
(大きな部屋を間仕切り等で分ける)のも
良いかもしれません。

収納性、動線
敷地(土地)の制約が厳しいほど、
収納性、動線の重要度は高まります。

廊下やウォークインクローゼットなどは
面積を圧迫しますので、
各部屋をうまくつなげつつ
廊下をどのように計画して
良い意味で
特徴的な間取りを考えるべきか?

床下収納やロフト、
階段下などの
デッドスペースを生かした
収納をうまく活用することも
ご検討ください。

トイレや浴室、
キッチンの配置も、
暮らしをイメージしながら
考えるとよいでしょう。

具体的な理想の間取りは
個々のご家族によって異なり、
正解は一つではありません。

悩ましいとは思いますが、
ぜひご家族にとって
最適となる
理想の住まいを
実現できますように。

暮らしを豊かに丁寧に

考えてみませんか?



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