間取りの工夫と同時にコンセントと家電のレイアウトも暮らしには大切な要素。

やまぐち建築設計室

著者:やまぐち建築設計室(建築家・設計事務所/奈良県)
2023-10-31更新
間取りの工夫と同時にコンセントと家電のレイアウトも暮らしには大切な要素。
コンセントで後悔しないために。



住まいの快適さは

思わぬことで損なわれます。



例えばコンセント。



欲しい所に

欲しい数がないということは

結構ありますよね。



コンセントが家具の裏に隠れてしまう、

コンセントにカーテンが掛かってしまう、

コーナーにコンセントがないため

スタンドライトや空気清浄機を置けない、

階段にコンセントを設けなかったので

非常灯や足元灯が付けられない、

高い位置にもコンセントを

つけておけばよかった等です。



コンセントの数が

足りないときは「たこ足配線」などで補いますが、

この方法は「安全」を

損なうことにもなりかねません。



コンセントには「定格電流」といって、

1つのところで

同時に使用できる

電流の容量(アンペア)が決まっています。



通常、

1つのコンセントの

定格電流は15Aです。



その容量を超えると発熱して、

最悪の場合は火災になります。



100Vのコンセントから

延長コードを使って

複数の家電製品を

たこ足配線した場合、

500Wのこたつと

1300Wのホットプレートを

同時に使うと18Aに、

1000Wの電子レンジと

1200Wの電気ケトルならば

22Aになってしまいます。



たこ足配線は、

こうした容量オーバーの状態を

作りやすくするので

注意が必要です。



ですから、

できればたこ足配線不要の

「快適・安全」な住まいに

したいものです。



暮らし方は人それぞれ異なります。



そのため一般的な

コンセントの位置や数をベースに、

間取りプラン作成時や

現場打ち合わせ時などに

「コンセント」についても

十分な打ち合わせを

行うことが大切です。



必要なモノゴトも含めて

間取り検討の際の

打ち合わせは丁寧に。



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やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

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