選ぶならどっち!?建売住宅vs注文住宅

SumaIdeaサポートデスク

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)
2021-08-13更新
選ぶならどっち!?建売住宅vs注文住宅

一戸建て住宅を手に入れるときに選択を迫られる「建売住宅」と「注文住宅」。今回は、それぞれの定義と、価格や自由度の違い・比較を解説します。

建売住宅とは

建売住宅とは、既に建築済み、あるいは建築予定が決まった状態で販売されている住宅のこと。土地と住宅をセットで不動産屋さんから購入します。既に建築済みのケースはもちろんですが、まだ建築前、建築中でも、建築確認申請が完了しているため、設計変更はできません。

注文住宅とは

注文住宅とは、もともと所有している土地、あるいは購入予定の土地に、新たに設計して立てる住宅を指します。設計事務所(建築家)や工務店と、建築請負契約を結ぶことになります。設計の前段階から、自分の希望を伝えることが出来ます。

【建売住宅vs注文住宅】価格の違い・比較

一般的には、建売住宅のほうが安いイメージがあると思います。1軒ずつ異なる注文住宅に比べ、建築会社が計画的に生産できる建売住宅は、土地の一括購入、材料の仕入れや加工、大工・職人の手配などを効率化できるため、建売住宅の方が安くなる傾向にあります。

ただ、建売住宅は建築会社が建てて、不動産会社が販売するため、建築会社、不動産会社両方の経費や利益が購入価格に上乗せされます。注文住宅の場合、建物だけを考えると、工務店に直接依頼すれば不動産会社の経費・利益分は必要ないため、その分のコストダウンに繋がるとも考えられます。また、注文住宅は建材や設備、間取りなど細かくチェックしてコスト削減を徹底すれば、かなり価格を抑えることも可能です。

価格については、建売住宅も注文住宅も選び方次第。建売住宅の方が安いというイメージは捨てて、フラットな視点で考えるようにしましょう。

【建売住宅vs注文住宅】自由度の違い・比較

自由度については、注文住宅の圧勝です。建売住宅は、既に完成している建物。希望と異なる箇所があっても、そう簡単には変更できません。変更するには、リフォームと同等の費用や手間、時間がかかります。

完成していない建物でも、すでに建築申請が済んでいるので、変更は難しいでしょう。

【建売住宅vs注文住宅】立地の違い・比較

立地については、建売住宅が有利です。注文住宅の場合、家を建てる土地を別途購入する必要があります。良い立地は当然高く、簡単には手に入りません。

建売住宅でも良い土地は簡単には手に入りませんし価格も高いですが、一般の人と不動産会社では、手に入る情報が段違いです。また、不動産会社はまとまった土地を一括で購入することもできるため、土地の購入においてはかなり有利です。

【建売住宅vs注文住宅】リスクの違い・比較

建売住宅の大きなリスクは、建物を建てる状況が分からないこと。既に建築済みの住宅を購入するので、どのような人が、どんな流れ、どんな環境で建てたかわかりません。専門家でもない限り、新築の家の欠陥は見抜けませんので、このあたりは不安なところです。注文住宅は、依頼してから建築中も確認できます。

一方、注文住宅のリスクは、完成してみないと本当にイメージどおりか分からないこと。思い描いていた家と違う家ができてしまった、という例は決して少なくありません。一方で建売住宅は、既に完成している家を見てから購入するため、イメージの齟齬は生まれません。これは、建売住宅と注文住宅の大きな違いといえるでしょう。

気に入った物件があれば建売住宅。こだわり派は注文住宅。

家を建てたい、購入したいというときは、建売住宅、注文住宅のどちらかに決めずに、両方の可能性を残してじっくり検討してみたほうが良いと思います。

売り出し中の建売住宅をいろいろ見てみて、気に入った住宅があれば購入を検討してみると良いですし、気に入った住宅が見つからなくても、「住宅」について理解やイメージが深まります。また、注文住宅を建てようと設計事務所や工務店に相談すれば、「住宅」「建築」について詳しくなりますし、相場観も養われます。 「建売住宅の方がお得!」「絶対に注文住宅!」という固定概念は捨てて、気に入った物件があれば建売住宅、細かい部分までこだわりたいなら注文住宅、といった程度にとどめて情報収集に時間をかけるようにしてみてくださいね。

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

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