築25年の中古マンションを購入してリノベーションしたいです。リビングを広く取りたいのですが、構造上どこまで間取りを変えられるか不安です。建築家に相談するとどの程度自由に変更できますか?
中古マンションのリノベーションでどこまで間取りを変更できるかは、建物の構造によって大きく変わります。
鉄筋コンクリート造のマンションは大きく「ラーメン構造」と「壁式構造」という2種類に分かれており、「ラーメン構造」は柱と梁(はり)で建物を支える構造で、間仕切り壁を取り払って空間を広くすることが可能であるケースが多いです。一方、「壁式構造」では壁そのものが建物を支えているため、取り除けない壁が多く、間取り変更の制限は大きいです。どちらの構造かによって自由度がかなり違うため、まずは建築図書などで構造を確認してみると良いでしょう。
また、間取り変更の際には、「設備配管」と「共用部分」の扱いにも注意が必要です。キッチンや浴室の位置を大きく動かす場合、給排水管や排気ダクトの勾配・位置関係がネックになることがあります。特にマンションでは床下の高さ(スラブ上の空間)が限られているため、水まわりの移動ができる範囲にも制約が生じます。これらを無理に動かそうとすると、コストが膨らんだり、管理組合の承認が必要になったりするケースもあります。
建築家に相談するすることで、こうした構造上・設備上の制約を理解したうえで、広く使える、広く見せるための工夫を考えてもらえるかと思います。たとえば、構造壁を残しながら視線が抜けるように設計したり、天井や床の高さを調整して空間の伸びやかさを演出したりすることができます。建築家は空間の「抜け・広がり」「光の通り方」「動線」など、限られた条件の中で、sihoさんが心地よく暮らせる空間を考えてもらえるでしょう。
ご意向に合わせて、リノベーションが得意な建築家・設計事務所のご紹介も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。