都内で30坪ほどの狭小地に家を建てたいのですが、採光や風通しを確保する工夫にはどんな方法がありますか?ハウスメーカーだと制約が多いと聞くのですが、設計事務所ならどこまで自由にできますか?
都内で30坪ほどの狭小地で、採光や風通しの確保をご検討されていらっしゃるとのことですと、周囲を建物に囲まれている敷地でしょうか。
採光については、建物に囲まれた敷地ですと、大きな窓を用意する、窓をたくさん用意するよりも、どこから自然光を取り入れるかを考えと良いかと思います。例えば、周囲の建物の影に入りにくい位置や天窓、ハイサイドライト(高い位置にある窓)から自然光を取り入れたり、吹き抜けにより屋内全体を明るくするといった方向性が考えられます。
狭小地ですと中庭は難しいかもしれませんが、採光のためのライトコート(光庭)を設けるといった方法もあり、外部からの視線を気にせず明るい屋内の実現を目指すことも可能です。
風通しについては、窓の位置が重要です。開口部に南北、東西の方向のほか、高低差をつけると屋内の風の通りが良くなります。前述の吹き抜けも組み合わせると、効率的に屋内全体に風を通すこともできるでしょう。
狭小地ですと、規格のあるハウスメーカーさんでは構造や間取りの制約があり、採光や通風の工夫に限界があるかもしれません。窓の位置や形状が標準プランで決まっていたり、構造上の理由で壁を抜けない場合もあります。一方、完全自由設計の建築家・設計事務所では、敷地条件を踏まえゼロから家を考えるため、効率的・効果的な光、風の流れを創り出すことも可能です。
都内、特に都心部では30坪未満、20坪未満の敷地でも設計の工夫で開放的で心地よい家を実現してきた事例は多数あります。季節や時間帯に合わせた光の入り方、風の通り方を考えた設計も可能です。
敷地やご希望に合わせて、都内の狭小住宅設計を得意とする建築家・設計事務所のご紹介も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせくださいませ。