築40年の木造住宅。建て替えとリノベーションでは、どちらが費用対効果が高い?

2025-10-05 BECKさんからの質問・相談

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築40年の木造住宅をリノベーションして、断熱性や耐震性を上げたいと考えています。建て替えとリノベーションでは、どちらが費用対効果が高いのでしょうか?

専門家の回答

2025-10-08 SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

築40年の木造住宅ですと、建て替えとリノベーションの比較は優先順位にもよりますが、費用対効果として考えるとリノベーションの方が高いケースが多いです。

費用の目安として、同規模の住宅を建て替える場合、新築の費用として坪単価80〜120万円前後、さらに解体費用として100~200万円程度かかります。一方、リノベーションでは既存構造を活かせる場合、坪単価50〜100万円前後に抑えられる印象です。ただ、築40年ともなると耐震補強、気密性・断熱性の改善を考えると、内容次第では建て替えとあまり差のない費用感となるケースもあります。
費用対効果のご質問ですのでリノベーション優位という回答となりますが、建物の状態、どのような住環境をご希望か、これからどのような暮らしを望むかによって、建て替えとリノベーションのどちらが良いかは判断が変わってくるでしょう。

断熱や耐震の性能向上は、近年の建築技術、リノベーション技術で大きく進化しています。外壁や床下の断熱をやり直す「外断熱改修」や、金物補強・構造用合板を用いた耐震補強などによって、新築に近いような住宅性能を確保することも可能かもしれません。事前に「耐震診断」や「気密断熱性の診断」を行えば、どのような改修を行うべきか、コストとのバランスを考えながら検討できると思います。

建て替えの場合、構造や間取りの構成も大きく変えることができます。柱や梁など構造体の劣化・老朽化が激しい場合や、現行の耐震基準に適合させるために大掛かりな補強が必要な場合は、メンテナンスコストも考えると、建て替えた方が長期的には費用対効果が高く、心理的にも安心感があります。

リノベーションでは、構造が健全であれば費用対効果が高く、古き良き家の趣や雰囲気、素材感を活かしながら、快適性とデザイン性を両立できる可能性があります。単純な「リフォーム」「修繕」ではなく、「住まいの付加価値の向上」としてリノベーションを考えてみてください。

ご希望に合わせて、耐震診断や性能向上リノベーションの実績が豊富で、建て替えとリノベーションのどちらが良いかを公平に助言してもらえる建築家・設計事務所のご紹介も可能です。建物の状態によっても変わってきますので、現況調査からより良い提案をしてもらえる建築家・設計事務所をご案内いたしますので、よろしければお気軽にお問い合わせください。

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