小さなカフェを併設した店舗併用住宅を建てたいと思っています。住宅と店舗を一緒にする場合、どんな点に注意すればよいですか?
住宅にカフェを併設させる店舗併用住宅は、カフェとしての機能・設備・利便性とお客様の心地よさ、住まいとしての暮らしやすさを両立させることが大切です。
まず考えておきたいのは、空間及び動線の分離。
カフェのお客様と家族が出入口や空間を共有すると、カフェのお客様に大しては日常感・生活感を感じてしまい、家族としてはプライバシーの確保が難しくなります。敷地や予算の制約にもよりますが、可能であればカフェと住宅の出入口や空間を分け、別々の動線を確保するのが理想です。難しい場合でも、引き戸や間仕切り壁を設けて可能な限り空間分けた方が良いでしょう。
続いて、設備や換気も大切です。カフェでは水まわりや排気ダクト、電力容量など住宅とは異なる設備が必要です。厨房からの熱や匂いが住居部分に伝わらないように換気ルートを分けたり、カフェの音楽や話し声が住宅側に届かないよう、逆に生活音がカフェ側に届かないよう防音も考慮すると、カフェのお客様、ご家族ともに居心地が良くなります。また、店舗用のトイレも住宅とは別に用意し、住宅と共用にしないこと考えておきたいところです。
また、敷地要件や資金計画も確認しておいた方が良いでしょう。
建築基準法や用途地域によっては、ご希望のイメージの店舗併用住宅の実現が不可能な場合もあります。
また、住宅ローンを活用する場合、店舗と住宅、それぞれの延床面積の割合にも注意が必要です。
敷地や予算の制約の中で、カフェと住宅、もに素敵な空間を実現するには、完全自由設計の建築家・設計事務所さんへの相談も良い選択肢かと思います。
店舗併用住宅の実績のある建築家・設計事務所のご案内も行っていますので、よろしければお気軽にお問い合わせください。