長崎県有明海を目下に、雲仙普賢岳を望む高台に、住宅兼わんこと泊まれる宿があります。
周囲の緑に溶け込み、以前から建っていたような趣き・存在感がある木造切妻いぶし瓦の建物は、自然素材に抱かれ、人とワンちゃんの心休まる場となっています。
ドッグランと客室とをつなぐ、大事な空間です。三和土土間と列柱が、ワンちゃんの活動的で元気な行動を誘発します。 左官の技術と心づかいが、見事に現れています。
ドッグランと同じ天然芝生の草屋根に登り、雲仙普賢岳を望むわんこ。心地よい風が吹いてきて、人も犬も大好きな居場所になっています。 この施設のランドマークとなっています。
草屋根の下は食堂になっています。 10㎝程の土が載っており断熱効果があります。 カウンターに座り額縁から見える景色は島原半島。左官仕上げの壁とサクラ無垢板は優しく人とワンちゃんを包みます。
田畑と緑に囲まれ大地とつながる建築。 落ち着きのある中で人もワンちゃんも永く過ごしていきます。
ワンコが大好きなオーナーが、わんこと泊まれる宿「はるこながい」を諫早市にオープンしました。
基本設計から十分時間を掛け多くの打ち合わせを行い、ワンコの習性・行動を考え、この地域に合う建築を考えてきました。わんこへの愛が多く詰まった建築になっており、日々暮らしを楽しまれている様子がオーナーのブログで感じます。