中古住宅を購入し リノベーションして住まいにするプロジェクト。敷地は巾6M奥行37M 傾斜地の土地に築46年と築80年の2つの木造2階建が接続されて建っていた。
ワンルーム空間で家族間の距離を縮めようと考えられていたクライアントへの提案は、傾斜地を利用したスキップフロアとして、庭・アトリエ・サンルーム大階段・キッチンダイニング・ストリップ階段・リビングと床レベルを変えながら緩やかに繋がる空間構成。家の端から端まで煙突効果でゆっくりと空気が流れ かつ 視線が伸びて家族とのコミュニケーションがとれる。
既存の敷地状況 既設建物の在り方を深く読み取り理解した上で、傾斜地を利用したその場所その家族にしかできない建築・住まい方を模索した。
クライアントご夫婦はデザイナー。時を重ねてきた物に対する想いの強さを感じることができた。古いモノ・古い建物・古い人間に尊敬の念を抱き、謙虚な気持ちで向き合う事の大切さをあらためて学んだ。