賃貸併用住宅の建替え計画。要望として上下階の音の問題の解消とプライバシーの確保を重視されていたことから、1階賃貸住戸をRC造、2,3階オーナー住戸を木造とする混構造を提案した。また、将来二世帯住宅としても使えるように1階の住戸間は繋げられるように計画し、可変性のあるプランニングとした。
外部は、オーナー住戸の防犯性と賃貸住戸の付加価値を高めるためにカードキーのオートロックシステムとしている。外観はRC打放と白い壁の組み合わせとし、近隣の建物からの視線に配慮して開口部(窓)は最小限にとどめた。そのため明るさを確保する方法として賃貸住戸にはトップライト、オーナー住戸には屋上階までの吹抜を設けた。それらは快適な住環境だけでなくそれぞれ空間に特徴を持たせる役割も果たしている。
内部は、李朝時代の家具が好きな奥様のイメージを元に、アジアンウォールナットと白の大判タイルの床を基調とし、李朝家具の映えるシンプルなインテリアを目指した。