「池泉庭園」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
日本の伝統的な日本庭園は「池泉庭園」「枯山水庭園」「露地庭園」の3つに大別される。
池泉庭園の中でも最も一般的な形式は池泉回遊式庭園と呼ばれるもので、大きな池を中心に配し、その周囲に園路を巡らして、築山、池中に設けた小島、橋、名石などで各地の景勝などを再現した。
園路の所々には散策中の休憩所として、また庭園を眺望する展望所として、茶室が設けられた。
岡山の池泉庭園としては、「後楽園」や「東湖園」が有名である。
nana’s green tea 岡山では、茶席(客席)から眺める地泉庭園をコンセプトとし、そこで現れる、池の「映り込み」という現象に着目し、鏡により映り込みを作り出すことで、池泉を空間の中に再現する。
実際には、映り込みの部分は45度傾斜したミラー貼りとなっており、底面のガラス玉を通してグラフィックが反射するように設計している。
私はここに、池と庭園に囲まれた心休まる茶室を提案する。