「金の茶室・銀の茶室」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
金の茶室は、天正14年(1586年)に「豊臣 秀吉」が造らせた平三畳の随所に黄金が施された茶室である。
従来、千利休のわび茶の精神とはまったく異質であり、豪華絢爛な点や、権力誇示に使用された点など、あらゆる点において通常の茶室とは一線を画している茶室建築である。
しかし、現代の研究によって、金の茶室の監修においても、千利休が関わったのではないかと言われている。
nana’s green tea 富士見店では、この「金の茶室」と「銀の茶室」を現代のマテリアルを使う事によって表現する。
現代の金の茶室…真鍮(真鍮が歴史上に華々しく登場するのは15世紀中旬~17世紀中旬で日本で真鍮が用いられるようになったのは江戸時代中期である。有名なものでは「寛永通宝」がある。
現代の銀の茶室…ステンレス(20世紀初頭、イギリスで発明された合金である。鉄にクロムを添加する事で錆に強い特性を持たせる。
また、環境問題の高まる現代では、100%リサイクリング可能な金属として評価されている。