「茶屋」
茶屋(ちゃや)は、日本において中世から近代にかけて一般的であった、休憩所の一形態である。
茶を供応して休息させる茶店は中世末に出現したが、飲食物をあきなう煮売茶屋・料理茶屋に発展するのは江戸時代で、街道筋に出る掛茶屋、町中の盛場に出る水茶屋、貸席を営む待合茶屋・出合茶屋、遊客を妓楼に案内する引手茶屋、芝居茶屋、相撲茶屋等ができた。
休憩場所を提供するとともに、注文に応じて茶や和菓子を提供する飲食店、甘味処としても発達した。茶店(ちゃみせ)とも言う。
おもてなしの気持ちを第一に、物販店で展開しているあおざしからりの喫茶展開として、日本の古くからのもてなしの文化である「茶屋」の再現を試みた。
茶屋の始まりは、一服一銭の茶売が、葦簀張りの掛茶屋に床几をしつらえたのが始まりと言われており、「あおざしからり」も葦簀に囲まれた空間とした。
さらには、葦簀の先には昔の田園風景がうっすらとひろがり、空間に奥行きを与えた。
そして、椅子には「あおざしからり」の商品のパッケージデザインを取り込むことによって、店の空間自体をショーケースに見立てることが出来るデザインとした。