「引き算」
高田屋は「美食を作る」「技術を極める」「伝統を守る」ことをこだわる和食屋である。
その中で、「ごまそばと丼」に特化し、フードコートへ初出店したのが「高田屋 浦和美園店」である。
通常、フードコートではお客様と接する部分がファサードしかないため、隙間もないくらいに「情報(看板)」で埋め尽くされる。
しかし、そのようなお店が3店舗も続けば、それはお客様にとって風景となってしまう。
そこで、私は他店との差別化を図るために、引き算のデザインは出来ないかと考えた。
実際には、高田屋が本当に伝えたいことを文章にし、その言葉の力によって、コンセプトを伝える事とした。
また、ファサードに使用する素材は「モルタル」と「銘木」に限定することによって、より文章が引き立つデザインとした。
私は「文字」を通して、日本全国に高田屋の「想い」が伝わって欲しいと考える。