「調和」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
小堀遠州は千利休の「わび・さび」の心を受け継ぎながらも、そこに美しさ・明るさ・豊かさを加え、「綺麗さび」と呼ばれる「調和の美」を作り上げた。
実際には茶室に書院を加え、棚自体がデザインされていたり、広く王朝文化のデザインまで取り入れ、全てをひとくくりに茶室として取り込んでいる。
そこで、nana’s green tea HEP FIVE店では、古来から伝わるマテリアル(石・木・土)と現代のマテリアル(磁器タイル・ガラス・メラミン・ビニールクロス・塩ビタイル・ダイノックシート)の融合を図り、現代の「調和の美」を作り上げる設計をした。