「素材を調理」
埼玉県日高市にある本店は、牧場や工場のほか、公園やレストランも備えた自然豊かな”ミートピア”として、連日多くの人で賑わっている。
「GRILL & BEER SAIBOKU 川越店」は、その本店以外の第一号レストランである。
「森の中のレストラン」。牧場の主人が自慢の素材と腕によりを掛けて、ゲストに手料理を振舞う。
有名ブランド「サイボクハム」を展開するクライアントは、そんな光景をイメージしていた。
提供する料理は、もちろん「豚」であり、余計な味付けはせず、「煮る」「蒸す」「焼く」という素材を極限まで生かす手法を用いている。
そこで、木々に囲まれた森という光景を「木材」と「緑」にまで抽象化し、素材をシンプルに調理するというメニューを空間で表現するため、様々な樹種の木材や貼り方を空間に散りばめた。
実際には、木材はカバ・メープル・ナラ・オーク・チェリーを選択し、貼り方はすだれ貼り・パーケット貼り・ヘリンボーン貼り・斜め貼りを採用した。
また、目地には緑を入れることによって、最小の面積で最大の印象を与えるデザインを施した。
私はここ「GRILL & BEER SAIBOKU」で、空間と料理の素材を楽しんで頂きたいと思っている。