「ほうるもん」
札幌グルメビルにオープンする「琉」はホルモン割烹の店である。
ホルモン料理の語源は「放(ほお)るもん」であるという俗説があるが、そのような素材を本格的な懐石・会席料理に昇華しようという試みである。
そこで、本来捨てるものである内装材料を利用し、新たな意匠を作り出す事が出来ないかと考えた。
実際には、今回は居抜きの物件だったため、既存の壁面を剥がし、裏返して貼り直し、プラスターボードの裏面を仕上げ材とした。
また、既存のプラスターボードを剥がしその下地材であるスタッドを敷き詰め仕上げ材とした。
床材はフローリングを素地のまま使い、机は間伐材の割り箸を敷き詰めた。
私は、材料を無駄なく使うことによって、今までにない新しいホルモン割烹料理店を表現した。