間口6m奥行18mのウナギの寝床の用地に建てる今回の計画では、町家スタイルがピッタリでした。町家・民家が大好きなお施主様は、新築で町家のイメージを出せる方法を選択しました。真壁構造で、その構造材にワビスケ(新しいベンガラ塗料)を塗って、構造をあらわしにしました。
大きな広がりのある空間を求めて、部屋の間仕切りを引戸の引込戸にしました。この手法を用いると建具を閉めた時と開けた時では、空間の広さと景色が全く異なります。引込戸を3ヶ所に用いることによって、1階に全く様相の異なる空間が生まれました。
ステンドグラスもこの家のアピールポイントです。この家のお母様の培ってきた技術を活かして、個性的な住宅になりました。タタミの間は奥様の趣味の部屋です。
ネコが大好きなので、ネコタワーをリビングに設置し、玄関廊下の階段下には、おしっこスペースを設けてネコの快適環境を確保しています。
引込建具を用いることによって、広々としたリビングダイニングにもなるし、部屋を区切ってリビングとダイニングに分けることも可能です。
猫タワーを壁に設置しました。
古建具とステンドグラスが不思議なバランスを保っています。
引込建具を閉じたところ。
古建具を用いたトイレの建具。
洗面台は、無垢板の上にのっています。
あやめのスギ板貼りにすることで、落ち着いたベランダとなりました。
階段の正面にも、ステンドグラスを嵌めました。
構造ゴロンボをあらわしにして、豊かな空間としました。
収納の扉は、夏建具の葦戸を用いました。