フェスティバルホールと国立国際美術館にはさまれた土佐堀川沿いの中之島に、東大安田講堂の設計者として知られる岸田日出刀の設計で1965年に建てられた中之島リバーサイドビルディングは、2016年に登録有形文化財として登録された名建築ある。
高速道路の橋脚を模した構造により、ファサードから柱を無くして窓を連続させているところが特徴で、隣接する土佐堀川や道路の街路樹などの景色を一体に感じることができる。
co-ba NAKANOSHIMAは、そんなリバーサイドビルディングの2階のフロアに計画されたシェアオフィスで、若手起業家やクリエイターなどが集い、お互いが切磋琢磨しながら仕事の質を高め、時には意気投合して協業しながら新しいビジネスを生み出すような場を目指して設計されている。
川沿い、中央、道路沿い、3つのエリアにゾーニングし、天井意匠やデスクタイプ、椅子のかたちなどそれぞれの席に変化を持たせることで、利用者はその時の気分にあった席を選んで仕事に取り組むことができる。また、中央には組み合わせが可能なテーブルを設計し、ミーティングやプレゼンテーションなど個々の利用者の交流や意見交換など、シェアオフィスだから生まれる人と仕事のつながりが膨らむことを期待している