賑わいのある鵠沼商店街の一角にあるパン屋さんの独立店開店のための改装工事。
「食を考えること、建築を考えること」が同義と感じ始めていた時分に、お話をいただいた非常に意義のある設計依頼。
日々に寄り添い、安心できる素材にこだわった丁寧に作られたパン。
天然酵母、オーガニック、ストーリー性のあるものを厳選。
同じ方向性の食と建築の観点から、その考えに寄り添うように設計を進めた。
日常の中の非日常。
パン自体は日常に寄り添うものだが、店舗空間は特別な時を過ごせる非日常を感じていただける空間を創造した。
これからの商店街の風景の中で、訪れる人、通りすがる人の記憶に残る建築になれればと、丁寧に、大切に、設計をした店舗である。