夫婦2人と子供1人が暮らす木造3階建て住宅。敷地は東京都三鷹市にあり、前面は位置指定道路で幅員約2.7m、敷地面積約23坪。建主からの要望は「子どもが自室に行くまでに家族とコミュニケーションできる動線」「家族の気配を感じながら、好きなことをしてくつろげる広いリビング」「書庫や和室があり、好きな場所で本を読んだりゴロゴロできる家」というものだった。そこで中心に階段を置き、その周囲に広さ・高さの異なる居場所を配した家を提案した。
玄関は広い土間となっており正面に階段があり、階段で上を見上げると3階天井まで見通せる吹抜けになっている。2階に上がると左には外の景色が見えるワークスペース。右手にはタイル貼りのキッチンとリビングダイニング。後ろを振り返ると、数段上がった2.5階の畳スペース。その脇には壁に大容量の本棚がつくられた3階への階段がのびている。タテの開放感がある畳スペースや吹抜けなどで立体的な豊かさをつくり、広く感じられるようにしている。