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佐野市内に計画された歯科医院併用二世帯住宅。医院の二階部分を子世帯、中庭を挟んだ平屋部分を親世帯としている。全体で450㎡を超える建築物となるため周囲に圧迫感を与えないようボリュームを近隣住宅のスケールに併せ分節した。
医院は白い箱が浮いているようなガラス張りの風除室が外部に対して開いた印象を与える。待合は杉材を壁に使い柔らかさと清潔さを演出し、屋外テラスにも繋がる遊戯室は思い切りポップにしている。そのまま空間が繋がっていくように遊戯室側を小児メインの鮮やかな空間、待合側を成人メインのシックな空間を並べ、それぞれに併せた自然光を取り入れている。子供達には楽しく、大人には落ち着ける、相反する要望が溶け合い相乗効果を生み出すような歯科医院となっている。
住宅部への入口は医院横のルーバー壁の奥に目立たぬようにしている。子世帯は医院としての外観形成を妨げぬよう大きな中庭を設け、空へ向かっていくような構成とした。親世帯はナチュラルな仕上げとし、自転車や様々な制作を得意とするお父さんの工房なども設けている。庭は医院と共有しながらもお互いの存在が意識されないよう慎重に開口部のスタディを繰り返した。様々な要因をコントロールし、街の景観にも配慮した医院併用住宅となっている。                
 
                        オープンな印象となるよう3方をFIX
 
                        広々とした待合は天井高を高く設定
 
                        待合にはキッズスペースを
 
                        小児以外は個室を複数設置
 
                        お子さんが楽しく治療できるようなスペースに
 
                        外から中が見えるようオープンな印象に
 
                        リビングを小上がりとした広々空間
 
                        LDKの先にクローズされた大きなインナーテラス
 
                        造作の浴室
 
                        両親のスペースは木を使い柔らかなイメージに
