信夫平野の中央、近隣に医院として親しまれた明治から残る建物がある。さらにその場所は遺跡出土地区になっており、古くから周辺地域の中心的場所でもある。本プロジェクトは老朽建物の一部を解体、その象徴的な部分の保存・改修を試み、 そこに寄り添うように新たな住まいを建築するものである。新築部は新たな時を切り開くに相応しい、明るく広がりある空間とする。そして明治・大正・昭和・平成と過ごした建物はギャラリーであり、趣味や瞑想空間になろう。それらを渡り廊下で 結び、邸内を廻れる配置とする。その動線の中に受け継がれる歴史をスパイラルでき、先人と語り合える様な建築になれば良いと思った。
全体ファサード 左(北側)が新築住宅、正面(東側)が既存建物(ギャラリーに改装)
正面新築部、右側既存部外物置
右の新築部と左の既存部分を渡り廊下で結ぶ
居間から若夫婦寝室方面をみる
居間からキッチン父母寝室方面をみる
父母上寝室は隣接公園を借景に
若夫婦寝室からクローゼット・居間方向をみる 父母寝室まで一直線
既存建物の一部を残しギャラリーに改造 ポーチから内部をみる
ギャラリー内部は畳敷きから板張りに 床以外は出来るだけ保存し サニタリーもリフォーム
コーナー部を耐震補強