計画地は閑静な住宅地に位置し、子育てには申し分のない環境だ。
子供が走りまわれる、ゆったりとした大きな空間をイメージする奥様に対し、中庭を囲む陰影のある空間を望むご主人。
建て主ご夫婦は、お互いの意見を尊重しながらも自身の譲れないものを見つけていく。そこに建築家としての正直な意見を述べながら多くの打合せを重ねた。辿り着いたのは、敷地条件を最大限に生かした合理的なプランだった。
全体のデザインはご主人の意見を尊重し、シンプルでシャープな印象を与える空間に仕上げた。
こうして今までに経験したことのない大きな木造空間が完成した。
Photo by 繁田諭