夫婦と両親、3人の子供の誕生を想定した2世帯住宅。
高台という敷地の長所を生かし、全ての部屋が遠方まで広がる景色と向き合えるプランとした。
旧家屋で使っていた古い建具「千本格子」を再利用する事が計画の要となった。
景色を取り込む為の大きな窓と、背が低く風格のある古い建具。
敢えてそれらの違いを強調することで違和感を無くしたいと考えた。
古い建具には厚みのある木枠をまわし、存在を主張した。
新しい建具は木枠を無くし、扉としての存在感を薄くした。
吹抜の壁にはグレーの塗装を施し、調和のとれたメリハリのある空間に仕上がった。
Photo by 繁田諭