クライアントが大切にしていることは「夫婦の時間」「愛犬との時間」「趣味の時間」
この大切にしている時間を充実させることで気持ちのチューニングをする暮らしをしているのではないかと考える。
また断捨離をしながらミニマルな暮らしを心掛けているクライアントにとって
建築部材のちょっとした段差や部材の厚みなどを排除してできるかぎり「線」を減らしてノイズレスな空間にすることが視覚からの余計な情報を省き、コミュニケーションの質を上げれるのではないかと考えた。空間をシンプルかつ余白をつくることを意識することでその場で行なわれる事柄やその場に置かれるモノで季節を楽しみコミュニケーションを楽しむ。
何かにとらわれる空間ではなく人も空間も常に「中立=ニュートラル」な状態になるように演出した。
マンションのリノベーションをお願い致しました。
最初に結果を申し上げると、理想・想像以上の仕上がりで大満足です。
2021年2月コロナ禍・外出規制がある中で、自宅で過ごす時間も多くなり、ふとリフォームでもしようかと
思い立ったところからのスタートでした。
他の設計事務所にはコンタクトしておりませんので、計画の進め方が一般的なのかどうかもわかりませんが、
趣味、ライフスタイル、家族構成、年収など家づくりと関係があるかどうかもわからない
アンケートもあり、けっこう丸裸にされるコンセプトメイキングから始まりました。
「オシャレな家に住みたい」と漠然とした考えしかなかったので、アンケートや会話をする中で自分を俯瞰して見ることができ、
どのような生活スタイルを望んで、歳を重ねていくのが理想的かが認識できるので、このアプローチは重要だったなと思います。
ただ言葉では簡単に綴れますが、このコンセプトをデザインに落とし込めるのは建築家次第でしょう。
誤解を恐れずに申しますと、キュリオスの提案するデザインは、クライアントに寄り添っているようで、実はそうではない印象を受けました。
マンションリノベーションで構造上、制約が多い中、
意匠だけを優先させず、使用感、メンテナンス性、予算的な配分など細かい配慮をしてくれるのは流石だなと。。。
ただこれでは、どこの建築事務所でも一緒ではないでしょうか?
時には、使いにくく、手間がかかる、高価な物でもコンセプト通りであれば「これで」と提案されます。
「これで」が、コンセプトに反映され、クライアントに提案されたオリジナルデザインになるのだと思います。
インテリアにも精通されており、今回、家具家電も全てお任せできたのもよく、
良い意味で、この家で、こういった生活すると幸せですよ、と強要(笑)されているようです。
初めて石本様にお会いした時に「拘りがある方と相性がいい」と言われ、正直怖気付きました。
真剣に仕事を取り組んでいる熱量に対して、
テキトーにオシャレであればいいよという感じで行ってしまったのを激しく後悔しました。
建築家に依頼を検討される方は、理想の家への拘りなど強く持った方が多いと思いますが、
本気で良いものを建てたいと考えている方には、理想的な建築家だと思います。
建築事務所というと、敷居が高いと思っておりましたが、実際はそのようなことはなく
会話もフランクで、提案要望も親身になって聞いていただけたのも好印象。
石本様との会話で
色々な事柄(アートを含め)に興味を持つことが、生活を華やかにしてくれる事を気づかさせてくれたのも
深い印象になっております。
完成して1ヶ月ほど経ちましたが、
犬2匹もよっぽど嬉しいいのか、リビング走り回っております。
本当にありがとうございました。