高低差8m以上ある崖地での新築計画。
敷地の半分は崖を回避するための傾斜に使われる中、クライアントから2階建てガレージ付き住宅を要望された。詳しく話を聞くと、2階建てについては理由がなく、ガレージは楽器を弾くのでガレージのような自分だけの空間が欲しいという内容であった。敷地にゆとりがあり北側の地形が下がっているため、単純に南に開口を計画するのではなく北側に大開口を配置しながら北風を防止するため、傾斜の30度と同じラインで屋根勾配を設定し、LDKのくつろぎも趣味の楽器も北側の景色を見ながらプライバシーの守られた「洞穴」のような空間を形成した。