先に10年かけて植樹をして雑木林を作った中に計画した、昔懐かしい土壁を使用した平屋の住宅です。外壁は焼杉と漆喰、屋根はいぶし銀瓦ふせ、内部は漆喰塗り仕上げ、天井は梁・丸太をあらわしとしたタイムスリップしたかのような空間です。できるだけ既製品や建材を使わないで外部建具も全て木製で制作し、お風呂も檜と石張りで作ってあります。冬は寒くないように見えない部分では外断熱・床暖房等の仕様にしてあり、夏は軒の出を大きくとってあるので涼しく、木製の建具をすべて壁に引き込めば大きな開口部となり家の中と雑木林の庭とが一体となります。雑木林の自然を肌に感じて街中に住んでいながら山里に住んでいる生活が日常に堪能できます。
北側に母家があるのでメインの出入りは北側の勝手口。大谷石を敷き詰めた土間です。
北側と南側を一直線に結ぶ玄関土間は、三和土仕上。冬の寒い土間を薪ストーブが温めます。
趣味の希少な車を展示しておくスペースです。土間とはガラス張りの為、ショーケースのようにして眺めることができます。
玄関土間から直接あがるLDKは太めの表しの梁が組まれた高天井のため開放的。床暖房を装備している為冬場も暖かく快適に過ごせます。
脱衣所とトイレを兼ねた空間も他室と統一したイメージの空間に。部屋に応じて適宜仕上げ材を変更しています。
造作の浴室は施主様の拘りの木の浴槽。心地よくご入浴いただけます。