農地転用や開発許可などを経て市街化調整区域に計画した5人家族の住宅。
南側に広がる農地や電車の見える景観を活かすこと、自然の恵み(光・風・雨)の有効利用、趣味を大切に暮らせることが家づくりのテーマです。
建物は南側に傾斜した屋根のシンプルな形態で、屋根の高い北側にだけ2階を載せています。主要な全ての部屋に光と風と南側の景観を取り入れ、太陽光パネルを効果的に載せるために生まれた形です。1階のLDKは天井が高く、2階と繋がっていて、南から入った風は子供室(2階)を通って流れていきます。農地に向かって大きく張り出したデッキテラスは、外部空間と室内の結びつきを強め、内外の一体的な使い方を可能にしています。
家族や友人達とバーベキューをしたり、薪ストーブで料理を楽しんだり。アウトドアが大好きな家族が、自然に触れながら暮らしていくという夢を叶えた住まいには、ゆったりとした時間の流れています。
南側に傾斜した屋根には太陽光発電パネルが載っています。黒い外壁はガルバリウム鋼板。
玄関から南の庭まで見通す。右手前の扉はシューズインクローゼットの入り口。
建て主の方が集めた色とりどりのシーグラスを床に埋め込んだ玄関。
天井の高い(3m)LDKは、南側に広がる農地に向かって開いています。
家族の語らいの中心となる、ダイニングテーブル一体型のアイランドキッチン。薪ストーブは料理にも活躍(製作:薪ストーブ工房山林舎)
大窓の上には傾斜屋根がかかり、夏の強い日差しを遮る。外には土手の上を走る電車がときどき見えます。
ステンレス製のダイニングテーブル一体型キッチンカウンターの長さは3.75m。
リビングの外に、友人や家族とバーベキューも楽しめるデッキテラスが広がる
家族の衣服は洗面室の隣に設けた「家族みんなの着替え室」にまとめて収納。それぞれの好きな色のビニルクロスを貼った子供さんのスペース。
南側に動線を設けた子供室2は、家具でスペースを仕切ることができる。窓下の開口(ポリカーボネートの引違い入)を通して1階と繋がり風が流れる。