敷地は京都府向日市。今、若い家族層に人気のエリアである。
少し大きな通りから少し中に入った住宅街で周りには畑などの
素朴な風景も残った形の整った敷地に 新築木造二階建て住宅の計画をした。
住まい手ご依頼時の家族構成は30代後半のご夫婦とお子様2人。
希望は採光と風通しをしっかり確保した上で
セキュリティ面も工夫をしてほしいというものであった。
1階リビングの窓は前面道路からの視線を遮り、
かつ自然光をたっぶりと採り入れることができる
明るく広がりのある室内であることが求められたため、
それらの間に距離や高さのバランスを計算し塀を設置した。
結果、外部とLDKとの間に中間領域が生まれ冬は雪遊び、
春や秋は子供たちのちょっとした外遊び、夏場は水遊びをしたりと
坪庭的な場として建物を豊かなものにした。
キッチンからまっすぐ正面に見える位置に配置したことにより、
室内との距離感も絶妙なバランスとなっている。
2階には夫婦の主寝室と子ども部屋といった
将来的なプライベートスペースも確保しつつ
主寝室につながるインナーテラスが子育て中の家事の負担を軽減している。
家自体の構成もルールを設け空間をシンプルにすることで
実際の面積以上の広さを感じることができ、今後、
大きく成長する子ども達とライフスタイルの変化と共に家具の配置や構成で
家の使い方をも柔軟に対応させていけるようなリビング空間とした。
ご夫婦共働き、不規則勤務のご家庭でもあるので全員が揃う時間には
少しでも温かく楽しい家時間を過ごしてもらいたい思いで設計した。