関西国際大学と神戸山手大学の大学統合により、元々神戸山手大学であったキャンパスや校舎を関西国際大学神戸山手キャンパスに大リニューアルする計画が生じ、建築設計者として参加させていただきました。
キャンパスのある神戸山手は、異人館通りを筆頭に、赤煉瓦の建が建ち並ぶ街です。ここではそのレンガをキーマテリアルに据え、校舎内と神戸山手の街とが繋がっていることを意識できるように考えて計画しました。カフェテリアのレンガ壁には窓台にモノを置くことや腰掛けることもでき、外国のように自発的に街を使う人に育つきっかけになればと考えております。
このカフェテリアは単なる食事をとる場所にとどまらず、飲食もできる共学の場として計画されました。大人数で使えるテーブルもあれば、個人で使うカウンターテーブルや、コンセントスイッチがある席もあります。壁にはホワイトボード が設置され、コピー複合機も用意されています。様々なレンガ壁と木製建具で囲まれたクラシカルな空間では、教員同志やゼミ内での会食も想定されています。さらに、また100席規模の講演も行えるようになっています。この場所が大学教育における新しい学びの場の一つになることを期待してつくられました。