尾ノ上の家
(注文住宅・新築戸建)

柳瀬真澄建築設計工房

尾ノ上の家

敷地は、市中心部より僅かに離れた住宅地。隣地には、東にアパート、南、西は境界いっぱいに2階建ての事務所、震災で使用不能となったクリニックが建っていた。このような環境においては、敷地条件を手掛かりに、設計の拠り所を見出すことは難しい。
そこで、外部に対しては半透明のガラスと植栽によるバッファーゾーンを設け、内部において独自で豊かな場であるよう意図した。

構成は、北側前面道路より、ガラス塀・北庭・階段室・主室・南庭をレイヤー状に配し、東西に伸びる主室と、北庭に対した階段吹抜とに、水平、垂直に交わる。主室を中心に各部屋は、吹き抜け、南庭を介して繋がり、それぞれの居場所を設えている。
静かで穏やかな均衡を保ちつつ、刻々と移り行く光と陰翳によって、日々変化に富んだ空間となるよう図った。

尾ノ上の家

尾ノ上の家

玄関

廊下

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングから庭を見る

リビングから階段を見る

階段

フリースペース

寝室

リビング・ダイニング

南庭

尾ノ上の家(注文住宅・新築戸建)の情報

作者
柳瀬真澄建築設計工房
所在地
熊本県
概要
竣工:2020年6月

構造:木造2階建て

敷地面積:396.45㎡

1階床面積:208.47㎡

2階床面積:83.01㎡

延床面積:291.48㎡

施工:株式会社平野設計室

写真:石井紀久

【 第15回 建築九州賞 奨励作品 】

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