Studio Fontegara Hall『リコーダー演奏のためのリノベーション』
(リノベーション・リフォーム)

平林繁・環境建築研究所

Studio Fontegara Hall『リコーダー演奏のためのリノベーション』

マンション1室のリノベーションによるリコーダー演奏のためのホール。
計画では外部騒音と自ら出す音を他の部屋に漏らさないための遮音、そしてレッスン室のリコーダー演奏で求められる長めの残響が音響上求められる。 可動椅子による30名ほどの小さなコンサート、レクチャー、レッスンができる。
レッスン室は響きに必要な気積(エアーボリューム)を最大限確保するように、仕上げ代を最小限とする工夫をした。 防振のために躯体にはすべてゴムで接するように下地を組み、仕上げは重く反射性の高い素材とし、貼り肌の大理石を向かい合う大きな壁面に使う。 開口部にはインナーサッシを取り付け、その内側にブラインドを仕込み、遮音と吸音層をつくる。 床は固いブビンガのフローーリングを採用する。
待合スペースはレッスン室とは逆に吸音ゾーンとし、少しでも共用廊下へ音が漏れないように配慮した。

ホール

ホール

大理石のハツリ仕上げを壁面に使って、音響効果を上げている。 床はブビンガ材のフローリング仕上げで雰囲気を上げている。

待合ホール

待合ホール

待合ホールから窓越しにホールを見る。

ホール

ホール

出入口側を見る。 30座席を確保できる小さな音楽ホール。

お施主さんの声

マンションの1室をリコーダーのコンサート、レッスン用のホール/スタジオに改装していただきました。
 古楽器リコーダーはルネサンス、バロック時代に最も栄えた楽器で、ヨーロッパの教会など、古い石造りの建物の中で演奏すると非常に美しく響きます。東京のマンションの1室でそれを叶えるのは難しいことは承知しておりましたが、ミラノの友人を介して平林先生に巡り会うことができたのは本当に幸運なことでした。(それまでにも数件の業者に設計をしてもらっていたのですが、なかなか満足する案に出会えず、諦めかけていたところでした。)
 室内の壁には重い大理石を使用することで、手を伸ばせば届きそうな天井の低さにもかかわらず、信じられないほどの響きが出る空間にして頂きました。今でも初めて来た方は誰でも第1音を出した際に、その響きの素晴らしさに驚かれています。
 お陰様でホールのオープン後、数え切れないほどたくさんのコンサート、レッスン、リハーサル、録音、録画等々、活動の場が大きく広がりました。平林先生には本当に感謝しております。

Studio Fontegara Hall『リコーダー演奏のためのリノベーション』(リノベーション・リフォーム)の情報

作者
平林繁・環境建築研究所
建築費用
本体工事費用800万円台
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