眺望が拡がる家
(注文住宅・新築戸建)

江川竜之建築スタジオ

眺望が拡がる家

道路から下っていくタイプの傾斜地の中で、より高い方、より道路に近い方のエリアに建物をレイアウトしています。

より拡がりのある眺望を獲得できるよう、また傾斜地での工事を少なくすることでのコストダウンも同時に意図しました。

防犯性やプライバシーの観点から、道路側には窓、玄関ドアを設けていません。もちろん、意匠性も考慮しての結果です。

クライアントは白と黒のコントラストのある色使いがお好きとのことだったので、内外共、白と黒を意識してデザインしました。

表情に変化のある黒ガルバリウム

表情に変化のある黒ガルバリウム

黒のガルバリウム壁は、複数の葺き方を検討した結果、幅広の一文字横葺きを採用することにしました。 ガルバリウム鋼板は黒系の中でもいくつか種類があるので、ベースの黒以外に、部分的にさりげないアクセントとして別の黒を使っています。 光の反射状況により、見えたり見なかったりする程度の変化に留めるよう意図しています。

拡がる壁・天井を持つLDK

拡がる壁・天井を持つLDK

玄関からLDKにアクセスすると、正面のガラス越しに眺望が拡がります。 写真では傾斜具合は分かりにくいのですが・・・ 天井高さは 手前2.45mからガラス際3.35m まで拡がりながら傾いています。

LDKのアクセントとなる軽やかな階段

LDKのアクセントとなる軽やかな階段

2階へ上がる階段は、まずはこのストリップ階段を通り、中2階のギャラリースペースへと至ります。 階段をストリップタイプとすることで、視線の抜けを生じさせ、邪魔することのないようLDK空間に一体化させています。階段手摺も同様に最小限のものとしています。 ホワイトで統一されたLDK吹抜スペースの中において、あえて階段の色はブラックとすることで、オブジェとしての存在感もある程度持たせています。

半分隠れて、半分見えるキッチン

半分隠れて、半分見えるキッチン

キッチンはアイランドタイプを採用しています。 LDKの中の一部に「あなぐら」をつくり、雑然としがちなキッチン収納関係は全て「あなぐら」の中に納めています。 キッチン本体は、半分を「あなぐら」の中に、もう半分は吹抜空間に顔を出しています。 ●調理作業をしながら眺望も満喫できること ●意匠性の高い製品をインテリアデザインとして利用すること ●レンジフードは「あなぐら」の中で処理すること などの目的をもってレイアウトしています。

「あなぐら」の中のキッチン

「あなぐら」の中のキッチン

「あなぐら」の中からLDKを見ています。 冷蔵庫、電子レンジ、食器等全てこの中にて完結させています。

ウッドデッキからの景色

ウッドデッキからの景色

LDKの大開口はそのままウッドデッキに繋がっており、アウトドアスペースでも眺望を楽しむことができます。 傾斜を活かした2段構えのウッドデッキとすることで、傾斜地を有効に利用するよう意図しています。

眺望が拡がる家(注文住宅・新築戸建)の情報

作者
江川竜之建築スタジオ
所在地
愛知県名古屋市天白区
概要
木造2階建て
建築家紹介はこちら