東京都に完成した御夫婦とお子さん1人のための木造2階建て住宅です。ご希望は当事務所得意の三角屋根で、インナーガレージ的な雰囲気の外観デザインを望んでおられました。しかし、土地には隣地境界や道路境界からのセットバックの規制がかかっており、建ペイ率も40%しか許されていないためインナーガレージは難しい状況でした。そこで、パーキングエリアには外壁を伸ばして建物と一体感を持たせたデザインとし、1階の道路側には規制のかからない塀を巡らし個室のプライバシーを守りました。さて、道路対岸には五重塔のある小さな寺院があります。これを借景しない手はありません。大きな正方形の窓とその横に長方形の窓を連続させてコーナーサッシュとし、眺望を取り込みます。さらに、2段あがったスキップフロアにより、キッチンからも大窓を見渡しやすくなっています。当初のプレゼン案では屋上は無くて天窓がありましたが御主人のたってのご希望で屋上バルコニーに。バルコニーとリビングの間はハイサイドライト窓として、プライベートな空を見渡す事ができます。
白を基調とした三角屋根のシンプルな外観
天井まである大容量の靴入れ。床はシンプルなモルタル仕上げ。
深い青のタイルが印象的な洗面所。写真奥は主寝室のクローゼット。廊下からと個室からのアプローチが可能。
道路に面した開口も目隠しルーバによりプライバシーを守った空間に。
2階へ上がる階段。真鍮の照明がアクセント。
天井高を抑えた階段室を出ると高さのある勾配天井でのリビングが広がる。階段室横の扉は子供室。 光が差し込む写真左手の開口はルーフバルコニーと繋がる。
造作家具のベットを置いたコンパクトだが機能的な子供室。
道路に面したFIX開口からは五重塔が臨める。
天井高を押さえたダイニング。窓側の階段を上がるとルーフバルコニーへ。
視界が開けるルーフバルコニー。写真左手の開口はリビングルームと繋がる。