― 回遊&スキップフロアの家事楽住宅 ― この家では中2階となる階段の踊り場に洗面室・浴室を設け、その上の中3階にロフトを設けています。ロフトは、通常2階床から2.5~2.7mの高さになりますが、この家では2mしかなく、とても上り下りしやすくなっています。さらには、各居室がすべて引戸による2wayを確保しているので、行き止まり感のない“家事楽”動線を実現しています。
家の真ん中に天窓があり、その直下の2階床にはスノコが細長く入っています。その下の1階は、リビング・ダイニングの接続部分にあたります。天窓はリモコンで開閉し、雨が降り始めたら自動で閉まるというスグレモノ。これを開くと、1階の空気がスノコを通して屋根越しの風に引っ張られ、家中に風が通るという仕組みです。
L型の建物とフェンスで囲まれたところに、中庭的なテラスがあります。
リビングから玄関を見たところ。左側の引き戸を開けると、シューズクロークがあり、そちらからも家に上がれるようになっています。
階段室からシューズクロークと玄関を見たところ。シューズクロークからもリビングに入れるルートをつくっています。
リビングからテラスを眺められます。テラスは表の通りを行き来する人の目線より高いフェンスで囲んでいるので、安心感があります。テラスにはお施主様が植木畑で選んできた木を植えました。
リビングからテラスと奥のダイニングを見たところ。右の壁の後ろはキッチンです。LDKの中心にスノコ天井があり、その上は2階のラウンジです。右手の丸太は、施主さまのご希望で家のシンボルとして取付けたものです。
複数の窓で庭やテラスの景色を楽しみます。
2階の階段を上がったスペースは、小さなラウンジ。トップライトは開閉式で、これを開けると床のスノコを通して1階から風が通ります。トップライトの光も下階に落ちていきます。 右手奥は書斎、左手は寝室につながります。
敷地西側に見える広大な植木畑の景色を取り込む出窓があります。
寝室とラウンジは3枚引き戸で仕切られていて、それを開てると空間が一体化します。引き戸の上はガラスが入っていて、寝室から夜空を眺められるようになっています。正面にはロフトに上がる梯子が見えます。
奥の寝室の3枚引き戸を開けて、ラウンジとつなげています。