■第二回ねやがわ建築賞 市長賞(最優秀賞)受賞
■TV番組MBS『住人十色』出演(2023.07.01放送)
敷地は昔ながらの住宅が密集する地域にある変形の狭小地である。全面道路も狭く現場前までは軽車両しか入れないことから、計画の段階から施工方法や資材の搬入においても検討する必要があった。構造は手組みが可能な木造とし、各部材も大きくならないよう計画している。
具体的には、床レベルを4段階に小分割し螺旋状にスキップさせながら屋上まで繋いでいく。複数の居場所を点在させるとともに連続的な広がりを持たせることで、狭小地における都市型住宅の在り方を模索した。
1階は主寝室とクローゼットからなる個室を配置し、天井高の低い納戸は玄関と一体的な繋がりを持つ土間空間としている。
そして、2段目の洗面コーナーを通り、3段目の吹抜けがある2階リビングへと繋がる。天井の低いDENは吹抜けのリビングと一体的に繋げることで、リビングの一部として多様な使われ方が可能である。子供さんが小さいうちはプレイルームとして、将来に家族が増えたときには夫婦の寝室にもなり得る。
吹抜けに面した最上段はダイニングキッチンと浴室からなり、付属のパントリーから屋外階段を通って屋上へと繋がる。
建物が密集した都市の狭小地は広々と庭を取ることも難しく、屋上は唯一の開かれた外部空間である。
スキップフロアで居場所を連続させ、屋上まで緩やかに繋げることで、狭小地に住まうことを積極的に楽しめる、そんな住宅になればと願う。
結婚当初からマイホームについては「一軒家を建てたいね」と夫婦で話していました。
夫から「友人にお願いしたいと思っている」と聞いており、施工例を拝見しても素敵なデザインだったため、お願いしようと思いました。
夢のマイホームですが、「なにから手をつけていいのか」「本当に理想の家になるのか」「知識のない私たちでも大丈夫なのか」と不安はたくさんありました。
しかし、若林さんが私たちの暮らしや好きなテイスト、将来設計について丁寧にヒアリングしてくださったので、不安はワクワクへと変わりました!
設計が始まり、私自身いろんな希望が出てきて、一つずつ話し合いながら進めていきました。
疑問点や、気になるところは、その都度プロの意見を聞かせていただき、良いところは採用し、難しいところは納得する形で前に進むことができました。
デザイン面、機能面などお気に入りポイントがたくさんあり、私たちらしいマイホームになったと思います!
設計が終わってからも建築中は現場での調整をしていただきました。
施工中の気になる点もしっかり反映していただき、安心感がありました。
気に入っているポイントとしては、吹き抜けと160cmの窓と天窓がある明るいリビング、木のぬくもりと白の調和デザイン、開放感のある屋上、使いやすくておしゃれなダイニングキッチン、隠れ家的なDENなどなど!設計でしっかり話し合いながら進めた分、全部といっても過言ではないくらいお気に入りポイントだらけのマイホームです!
デザインも統一感があり、家族が仲良く過ごせそうな雰囲気のマイホームに大満足です。
また、引越ししてからは、子どもがとにかく楽しそうで、のびのびと子育てできる空間だなと実感しております。
最後に、若林さん、改めて私たちのマイホームを設計してくださり、ありがとうございました!
マイホームというと「形」があるものに思えますが、そうではなく、家族の「暮らし」「居心地の良い空間」「明るい未来」を設計していただいたと思っております。
感謝とともに、本当に素敵な仕事だなと尊敬の気持ちでいっぱいです!
Houzzレビューより引用
https://www.houzz.jp/pro/wakabayashi-aa/__public