長野県○市の郊外に建つ住宅です。
盆地を囲む山並みが美しく、近隣に高層の建物もないことから、広めの敷地を利用した平屋の住宅としました。山と呼応した曲線の屋根型を用い、平面のリビングと個室を分ける位置に細長い中庭を設けました。
この中庭は、住宅における採光のコアであると同時に、窓から引き込んだ風が抜ける通風・換気のコアにもなります。段差を極力無くし、子育てを終えた両親がバリアフリー世代になっても長く使える住宅を目指しました。
外観:鉄骨で薄く仕上げた曲面屋根の一部を切り欠いて中庭を設けた。周囲に高い建物がないことから屋根の高さは低く抑え、山並みと呼応する屋根形を採用した
中庭を挟んでLDKと子供室が向かい合う。中庭は、住宅全体の採光と通風のコアとなる
LDKの内観
玄関ドアを開放すると、中庭の景色が飛び込んでくる
玄関西側の和室とのつながり。和室は客間にも利用する
和室の内観。壁、天井、建具は和紙張り
書斎の内観。障子の襖で個室化もできる
子供室側の通路。サッシを引き込んで、縁側のように使うこともできる
サニタリーテラス。突き当りが浴室を含むユーティリティ
中庭の昼景