南敷地が樹木生い茂る崖地に隣接した約290坪の敷地での新築計画。
ヨーロッパに住んでいた経験から歴史を感じられるアンティーク商品が好きなため、
多くのアンティーク家具に囲まれた生活を実現させたい、LDKだけでなく様々な場所でくつろぎたい、入浴や身支度の時間を充実させたいという要望をいただいた。
インテリアにこだわりのあるクライアントの好みから考えると、
癒しや解放感などのインテリアデザインより、
「洋書の中にある挿絵に住む」という方が似合っていると考え、
身を投じる空間がはどこを切り取っても絵になるような意匠で
モチベーションが上がる暮らしを実現することが最適と考えた。
「絵になる暮らし」が気持ちの高揚になり
シーンを切り取って楽しむことがクライアントの潜在的欲求だと考えた。
そのために必要なものはアンティークなどの年月を感じる使いこまれた家具が
似合う空間にすることが重要と位置付けた。
多くのアンティーク家具を配置しても雑多にならないように、天井を高くして広がりを持たせ、ダークグレーの框張りやグレージュの壁・天井などの落ち着いたトーンにより家具と調和させた。洗面収納や下駄箱なども造り付けではなくアンティーク家具により計画することで統一性をもたせながら、玄関やパウダールームなど各場所を広く計画することで「居場所」をつくり、家中どこでもアンティークを楽しみながら過ごせる空間とした。
南敷地が樹木生い茂る崖地に隣接した約290坪の敷地での新築計画。
ヨーロッパに住んでいた経験から歴史を感じられるアンティーク商品が好きなため、
多くのアンティーク家具に囲まれた生活を実現させたい、LDKだけでなく様々な場所でくつろぎたい、入浴や身支度の時間を充実させたいという要望をいただいた。