「時」の経過を木ルーバーで表現した老舗時計店
入口横の設備時計の壁を外へ開く様に角度をつけて配置し入りやすい工夫をするとともに、扉以外をガラス貼りとし、道路からでも内部がうかがえるデザインとしています。
南北に細長い敷地に合わせて、間口の2間の幅で奥行きのある建物としています。
木材を少しずつずらしながら時計の針が時を刻む様子を表現しようと考え角度や幅を調整しました。先代から55年間営んできたお店の軌跡を、美しい木ルーバーで表す事ができました。
室内の温熱環境に対応するべく、南側を吹抜けとし大きく街に開くデザインとしながら、庇を大きく出す事によって夏の日差しを遮り冬の日差しを取り込む事ができるようにしました。
時計が主役となるスッキリしたショーケースとするために、水平ラインを強調する棚、それを支えるスチールフレームにより、浮遊感のある什器をデザインしました。
木と白い壁の中に黒をアクセントカラーとした落ち着いた雰囲気の中で、時計をじっくりと見る事ができます。