敷地形状を生かしたシンプルモダンな家
一年を通じて穏やかな光を取り込む
大胆なカットラインを描いたガレージの庇は、雨降り時に車寄せから玄関へ濡れずに行き来でき、電動で横スライドする天然木を張ったガレージドアを濡れにくくする目的で、機能面を根底に意匠性を高めたものです。
門扉から玄関までも植栽を見ながら庇の下を歩く事ができ、雨降り時にも濡れずに行き来できます。
門扉から玄関扉までの夜景。
玄関の突き当たりには坪庭があり、家の中にいながら外の気配を感じる事ができます。
二層吹抜けのリビングルーム。北面の開口部は一年を通じて穏やかな採光が得られます。玄関から見ることのできる坪庭を、ここでも見る事ができます。リビング階段は北側の坪庭を生かす様にシンプルな形状にし、手すりも透明なガラスを採用しました。
計画時点でお施主様からハンモックをつけたいとの要望があった為、リビングとダイニングの奥行きをずらし、ダイニング前に深い軒を作りハンモックをつけることのできるデッキテラスを計画しました。
庇が深い為、外のハンモックでも日陰となり快適です。
お施主様がご購入をご希望されていた置き家具(ソファ)の色味をもとに、造作家具やキッチンカウンターだけでなく、フローリングや天井材の色も含めてトータルでコーディネートしました。空間との相性も含めて検討できるので、まとまりのある空間に仕上がりました。
リビングからもダイニングキッチンからもテラスに出ることができ、庭の植栽を眺める事ができます。サッシを解放すると、同じレベルの広いテラスをアウトドアリビングとして使う事ができ、バーベキューなどを楽しむ事ができます。キッチンが近いので、準備や後片付けも楽にできます。
オープンキッチンはシンクと加熱機が別れているL型となっており、動線が短く作業効率が良い配置となっています。どちらを向いて作業していても、南庭や坪庭の緑を感じる事ができます。