40代のご夫婦とお子さまお1人がお住まいの平屋の家。
もともとは2階建てをお考えでしたが、将来の廊下、人数変化を考慮して、終の棲家として住み続けることができるよう、平屋の家となりました。
区画整理地域で交通量の増加が考えられるため、プライバシーの確保に道路面の開口部を最小限に。リビングも、道路面から離れた場所にしています。
逆に屋内は「開放」「広がり」「部屋同士の繋がり」を意識。あえて部屋の用途を限定しない、曖昧さを残した空間にしました。
また「片付く室内」を実現するため、共用の納戸を住まいの中央に配置。各部に収納、棚を造っています。室内犬のためのペット用収納、トイレも建築。よりすっきりと暮らせる空間を目指しました。
外観はガルバリウム鋼板の小波板を横貼り。屋根もガルバの横葺きです。伸びやかな印象を期待しています。
玄関を建物の中央に配置して、廊下面積を抑えています。扉は、スウェーデン製の断熱玄関ドアをペイント。赤いポストと合わせて、印象的です。
施主さんのロードバイク。逆側には造作のクローゼットと下駄箱を設置。
リビングからウッドデッキ、庭と繋がります。プライバシーが守られながらも開放的な空間に。
リビングはお子さまの勉強スペースを兼ねています。堀こたつ、2人掛けの造作机、造作本棚。家族の雰囲気を感じながら勉強できるようにしました。 堀こたつ部分は40cm高くして、床下収納を設置しています。
リビングの天井はラワンベニアの勾配天井。天井高をより高く感じさせ、より広々と感じます。間接照明も良い雰囲気を演出してくれます。
畳と堀こたつスペースの壁は、杉板貼り+吉村障子で和の雰囲気を演出。テレビボード、犬小屋、犬トイレ、ガラスケース、机。既製品ではなく、大工が作った造作家具で手づくり感、ぬくもりを感じる空間になっています。
ほぼ全てのドアが引き戸。スペースを無駄なく使えます。将来のバリアフリー化への配慮も。
化粧机、洗面台、棚も造作。鏡の裏も収納になっています。
室内犬のための、腰の高さの引き戸。開け閉めで、ワンちゃんの行動エリアを制限できます。奥の網は犬用トイレ。床、壁、天井共におしっこが染み込まず、掃除しやすくなっています。
最後に全体像を。