「大学と企業と街が相乗的なサイクルを生み出し発展するようなモデルをつくりたい。」
そうしたオーナーの要望から、大学近くの敷地にオーナーの会社・学生向けのシェアルーム・スタッフ住戸・オーナー住戸が複合した建築を計画することになりました。
道路に面してエントランスホールを配置し、街に開放することで、学生用のレクチャースペースや街の人が気軽に立ち寄る場所として利用出来るようにしている他、ホールから続く共用廊下も街から続く通りの延長として捉え、緑化やベンチ・照明の設えにより街路的な雰囲気をつくり出すなど、街と建築を連続する場所と捉え設計を行いました。
住戸間でバルコニーを立体的に共有する計画としています。
外形は日影規制の制約から導かれた最大ボリュームとなっています。
エントランスホールは道路に対して開放され、街のサードプレイスとしての位置づけとなります。
オーナー経営のオフィスが1Fにあります。照明は岡安泉氏によるデザイン。
階段や廊下の共用スペースは、街路的な設えにより街から連続する場所として設計を行っています。
シェアルームの共用リビングは廊下に対して開放され、他の住人やオフィスのスタッフを招き入れいやすい設えとしています。
中間階は各フロア2戸の賃室を配置。将来的に1室とできるよう、戸境は乾式耐火遮音間仕切り壁としている。