岐阜県大垣市の住宅街の中に建つ戸建住宅。今ではほとんど見なくなった大黒柱。構造的にはもちろん、身長を刻んで成長を喜んだり精神的にも家族を支えていたのではないかと思う。その大黒柱を樹木に見立て、より抽象的に家族を支える存在にしたいと考えた。ピクニックに出かけ大きな木の下でお弁当を食べるように、この大黒柱の下で家族が安心で楽しい生活ができることを願っている。
存在感を持つ大黒柱はこの家の中心である。今では身長の線が書かれたりシールが貼ってあったりなど、愛着を持って共に暮らしていることがよくわかる。
大黒柱から伸びた梁は樹木の枝のように家を支える。
南に付けている大きなサッシによって庭が家と一体化しており、拡がりを感じる。
吹抜により常に明るい空間を作っている。
吹抜からバルコニーに出るための通路を木格子で作ることによって光を1階に落としている。
大きな庭はバーベキューや友達と遊んだり、園芸を楽しむことができる。