コの字の建物配置の中に囲まれた広々としたデッキスペースと、各部屋が繋がれたゆったりとした平屋の住宅です。ご主人が車いす常用者のため、廊下も一般的な幅より広く、段差も抑えたバリアフリーとなっています。
完全なバリアフリー化の住宅は初の試みでした。現場で実物を基に協議を重ねる事で、一般的なバリアフリー基準には纏めず、個人差に対応したバリアフリー化の住宅が出来上がりました。
アーチの入口が柔らかい雰囲気を与えます。
ポストはこの飛び石の通路の先になります。
格子の壁で見せたくない部分は、程良く隠すようにしています。
各室から繋がる中庭のデッキは、車いすでも行き来できるように段差無しとなっています。
左手はライブラリとして、子どもの普段の勉強スペースとなります。
車いすの行き来がし易いよう、廊下の角は丸くなっており、建物に優しい雰囲気を与えてくれます。
天井と縁のカーブが折り重なるようになり、優しく包み込むようなイメージとなっています。
壁と天井は元気になるようなイメージカラーとなっています。家型の扉はサニタリーから洗濯物を入れる為の扉です。
動線が自ずと判るような照明計画をしています。
朝でも昼でも夜でも、デッキは楽しい時間を与えてくれます。